Sustainability

スターティング・ベンチャー

スターティング・ベンチャーを通じてBASFは、低所得者の生活の質を向上させるビジネスソリューションを開発しています。このプロジェクトは当社の長期的なビジネスの成功に貢献しています。企業目的である「We create chemistry for a sustainable future - 私たちは持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります」を当社がどのように実践しているかを、スターティング・ベンチャーの活動は示しています。

 

1990年以降、10億人以上もの人々が極度の貧困から脱却しました。これは素晴らしいことではありますが、今なお世界人口の過半数を占める40億人が、低所得で暮らしています。また、2050年には増加し続ける世界人口のうち、低所得者の割合が最も高くなるとされています。世界中の人々が生活の質を向上させようと努めています。彼ら自身のため、そして次世代のために、より良い職を探し、より良い食事や住居、衛生的な環境を手に入れることを目指しています。

動画:スターティング・ベンチャー — 持続可能な将来に向けたパートナーシップ

機会

社会のすべてのセクターが、低所得で暮らす人々の目標達成を支援することができます。これには国家や市民社会に加え、社会の一員である企業セクターも含まれます。消費者、流通業者、サプライヤーとして低所得で暮らす人々をバリューチェーンに組み込むことで、企業は彼らの生活にポジティブな影響をもたらすことができます。雇用や起業の機会があれば、それらの人々の暮らしも向上します。手頃な価格の製品を購入できるようになれば、基本的なニーズを満たすこともできます。企業にとっては、イノベーションや成長の機会でもあります。

グローバルに事業を展開する化学会社であるBASFは、この役割を果たすための体制を整えています。広範な市場へのアクセスと川下産業を対象としたポートフォリオの展開により、世界中にいる数百万人もの低所得者層の日常生活にポジティブな影響を与えることができるのです。このチャンスを活かすことで、私たちは新たな事業を展開し、サプライチェーンを強化するための機会も創出します。これにより、当社の長期的な成功へと繋がると考えています。

Sri Venkataramana Higher Primary School, Kulai (Mangalore) promotes the message of water conservation with prominent display boards in and around the neighboring community.

私たちのアプローチ

過去10年間にわたりBASFは、事業の価値を創造すると同時に、社会にポジティブな影響を与える大規模プロジェクトの実績を築いてきました。成功の鍵を握るのは、市民社会、公共セクター、バリューチェーンに沿ったパートナーとの密接な協力関係でした。

これらのプロジェクトが充実した学習体験を提供したことにより、当社の企業プログラムであるスターティング・ベンチャーで次の一歩を踏み出すことができるようになりました。革新的なビジネスモデルやセクターを超えたパートナーシップを通じて、世界中の低所得者に向けたビジネスソリューションを開発するプロジェクトです。このようにして、スターティング・ベンチャーは当社の長期的な成功に貢献するだけでなく、低所得者の生活の質を向上できるようにするための支援も行っています。

企業プログラムであるスターティング・ベンチャーは、新しい起業方法を模索するためのリソースを事業部門に提供しています。またこのプログラムは、組織全体での経験や専門知識の共有を促進します。中央運営委員会によるプロジェクトのアイデアの選定は、「社会的影響」「革新的なビジネスモデル」「ビジネスの可能性」という3つのテーマに基づき行われます。国連による持続可能な開発目標を参考にして、社会的影響の基準を設けています。

スターティング・ベンチャーは、人々が経済活動に参画し、相互に利益をもたらすことで、長期的な事業価値やポジティブな社会的影響を創造することを目的としています。このような2つの目標は相互的な成長へと繋がり、活動の規模を継続的に拡大していくことが可能となります。長期的な成功への貢献度が高いほど、社会へのポジティブな影響も大きくなるのです。

プロジェクト

Innovation Food Cluster

栄養、農業、建設セクターを対象に、地域の食品生産者とその設備(特に食品倉庫)を支援する、共有価値パートナーシップです。

Novasil小麦粉の栄養価強化

パートナーの協力の下実施しているこの革新的なビジネスアプローチにより、健康状態や死亡率、公衆衛生に様々な良い影響をもたらしています。

#Hapi

小規模農家は様々な問題に直面しています。#Hapiでは、SMSや自動音声応答装置(IVR)などのモバイル技術を駆使し、エジプトのトマト農家に状況に応じたアドバイスをリアルタイムで提供することで問題の解決を目指しています。

持続可能な起業家

BASFは、SSPのビジネスが長期的に成長するための支援を行なっています。このプラットフォームを利用して革新的な作物保護ソリューションを導入し、大豆の生産量を増やすことで、飢餓撲滅に貢献します。

BASFの照明

学生が長時間ブルーライトに晒されることを防ぐために、 BASFは革新的なLED電球を、中国の発展途上地域にある特定の公立学校に提供しています。

西ベンガル州ecovio® Plus Project

このプロジェクトでは、堆肥化可能な包装紙や袋の利点を明確に示し、インドの関連政策の強化を支援することを目指しています。

ランプン州小規模農家プロジェクト

ランプン州の小規模農家プロジェクトでは、インドネシアのランプン州において、小規模農家が持続可能な方法でパーム油を生産することで、環境を守り、尊重することを支援し、また、コミュニティとの関係性や働き方の改善にも取り組んでいます。

より良い環境 — より良い生活

CCIA(China Cleaning Industry Association)といったパートナーと共に、BASFは環境により優しく効率的で節水に繋がる洗浄ソリューションを共同開発しています。

Allin Kawsay

人々が自らの生活を積極的に改善できるようにするために、BASFは自助支援を行うAllin Kawsayプロジェクトを立ち上げました。小規模農家は農作業に関するトレーニングを受けたり、起業家として能力を高める方法を学んだりすることができます。

Espacio Inclusivo

他のステークホルダーと協力して、BASFは自動車塗装業界に属する若者を対象に職業訓練を提供するパートナーシップを立ち上げました。

Suvinil Painters Platform

Fundação Espaço ECO®とBASFのパートナーシップの下、サステナビリティに関する問題への意識が高い優れた起業家になるためのユニークなトレーニングを塗装工に提供しています。

Super Grano

脂がのった魚のような天然食材は、ブラジル人の多くにとって手軽に購入できるものではありません。一方、お米は手頃な国民食です。オメガ3強化米であるSuperGranoを導入すれば、健康に関する問題に手軽に対処することができます。

ReciChain

非営利組織であるRecicleirosとのパートナーシップを通じて、BASFは中小都市における廃棄物分別ユニットの設置や廃棄物収集員のトレーニングを行っています。

Sustainable Development Goals icons. Which create framework for sustainable business practices at the economic, social and environmental levels