持続可能な社会への貢献:環境に配慮した水系用途での耐候性付与が期待できるTinuvin DW ECOシリーズ
塗料・コーティング剤における水系化は、環境配慮の観点から近年注目を集めています。水を主な媒体としているため、人体や動物への有害な影響を低減することに繋がります。また揮発性有機化合物(VOC)の排出量の低減につながるため、環境への汚染を減らします。
水系化への転換における一つの課題が耐候性の維持でした。水を媒体としているため、従来の疎水性の紫外線吸収剤(UVA)・光安定剤(HALS)は使用できず、過去は水に不溶だが親水性の性質を併せ持つUVA/HALSを使用してきました。(例 UVA: Tinuvin® 1130, HALS: Tinuvin® 292)
ただ水に馴染みやすい親水性であることは、外部環境下では雨で流れ出てしまうリスクがありました。水系化への転換と高耐候性を維持することは持続可能な社会の実現においては重要な課題とされてきました。
この課題に対してBASFは、特殊樹脂技術を駆使することで、疎水性の高性能なUVA/HALSを水系に適用させることに成功しました。
水系用UVA - DWシリーズ
疎水性UVAをカプセル化
- 溶剤フリーの水分散製品
- 高い透明性と難溶出性
- 水系塗料への展開
- 良好な貯蔵安定性
- 低粘度の液状製品
- 攪拌のみで水系コーティング剤へ添加可能
- 強制分散ではないので、塗膜の物性に悪影響がない
UVA
Tinuvin® 400-DW ECO(全固形分 40wt%, UVA 20wt%)
Tinuvin® 477-DW ECO(全固形分 40wt%, UVA 20wt%)
Tinuvin® 479-DW ECO(全固形分 40wt%, UVA 20wt%)
Tinuvin® 9945-DW ECO(全固形分 52wt%, UVA 45wt%)
HALS
Tinuvin® 123-DW ECO(全固形分 50wt%, HALS 30wt%)
Tinuvin® 249-DW ECO(全固形分 50wt%, HALS 40wt%)