March 5, 2024

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BASFジャパンの六呂見事業所、「2023年度 省エネ大賞 経済産業大臣賞」を受賞

BASFジャパン株式会社のディスパージョンおよびレジンの製造・研究開発・営業拠点である六呂見事業所(三重県四日市市)は、一般財団法人省エネルギーセンターが主催し、経済産業省が後援する「2023年度 省エネ大賞」において、本賞の最高位である「経済産業大臣賞」を受賞しました。

 

六呂見事業所では、2019年より省エネルギーに関する「六呂見改善プロジェクト」を立ち上げ、改善活動に注力してきました。2023年には、2019年比で、製品1トンあたり蒸気マイナス47%、電力マイナス6%を達成。この成果が受賞につながり、また、公開プレゼンテーション審査において「優秀プレゼンテーション賞」も受賞しました。

 

六呂見事業所では製品を製造するために、電気、蒸気、水、窒素、圧縮空気といった様々なユーティリティーが用いられています。この中で電気と蒸気はGHG(温室効果ガス)を排出するため、地球温暖化防止の観点から特に優先度を挙げて省エネに取り組んできました。具体的には反応容器の温度制御の改善や高効率熱交換器の導入、照明LED化などの設備エンジニアリングを11件実施することにより、大幅な省エネを達成することができました。

 

BASFジャパン ディスパージョン&レジン事業部の事業部長である石山 備凡は、次のように述べています。「経済産業大臣賞の受賞を非常に光栄に思っています。チームが大小さまざまなアイデアを出し合い、このような大幅な削減を達成することができました。さらに工場のサステナビリティに寄与する施策を実施していきたいと考えています。」 

 

本プロジェクトのリーダーである、同事業部の埴淵俊平は「GHG削減に貢献するべく事業所一丸となって削減に取り組んできました。今回の取組みは省エネルギーセンターより、製造業のみならず、自治体や大学、病院などのあらゆるエネルギーを使用する事業者にとっても参考になる活動であると評価をいただきました。受賞は、エネルギー削減をはじめとする、サステナビリティ活動推進の今後の励みとなりました」と話しています。

 

エネルギーの節約はGHG(温室効果ガス)の削減を意味し、BASFにおける最も重要なサステナビリティのテーマの一つです。六呂見事業所のGHGは、2018年比で、マイナス25%を達成しています。

 

六呂見事業所では、建築用塗料や粘接着剤向けの、優れた性能を有するアクリルエマルジョンAcronal®(アクロナール)や、印刷インキや包装材などの機能性コーティング剤に使用されるアクリル系ポリマーJoncryl®(ジョンクリル)の製造・販売を行っています。また、同事業所内の六呂見R&Dセンターにおいて、主に日本のお客様に向けた新規製品開発も行っています。

 

さらに、2023年にはREDcert2認証を取得し、BASFは、化石由来のディスパージョンと同等の性能を持つバイオマスバランス・アプローチに基づく低炭素型アクリル系ディスパージョンをお客様に提供できるようになりました。この認証は、日本の消費者の環境意識の高まりによる、低炭素型アクリル系ディスパージョンへの需要が高まっていることを裏付けるものです。六呂見事業所は、低炭素社会に貢献するバイオマスバランス製品を製造できる日本で最初のBASF拠点です。

 

省エネ大賞の詳細はこちらをご覧ください。ECCJ 省エネルギーセンター / ***