酸化防止剤

潤滑油が熱、ガス、機械的なストレスに晒されると分子が分解され油の粘性が上がり、デポジットや酸の上昇につながる酸素と反応するラジカルを形成します。酸化防止剤はこれらのラジカルを除去し、熱酸化による分解を防ぐ役割があります。酸化防止剤が添加されていない処方の潤滑油は上記写真にもあるように酸化による分解が起こりやすいため、短期間で交換が必要になります。酸化防止剤のコア技術により潤滑油の酸化防止性能を向上させることが可能となります。

 

酸化防止剤であるIRGANOX^® シリーズは工業用、自動車用潤滑油全般のオイル寿命及びその性能向上に貢献します。機械・工具・機具などの長寿命化やメンテナンスの回数低減により製造業においてメリットを享受することが可能です。自動車産業においてはオイルの長寿命化及び燃費向上に寄与します。我々の現在の研究開発の目的は、更に厳しくなる要求性能や規格への対応を技術面でサポートすることにあります。

 

我々の酸化防止剤の多くは、食品のパッケージングや食品加工用の機械などで必要とされるFDAの規格の下で偶発的な食品との接触下での使用が可能な食品グレードの潤滑油の処方にも役立てます。