パーソナルケア
BASFのアルガンプログラム
化粧品有効成分開発のための新たな植物資源の探求を続けるBASF Beauty Creationsは、1998年にモロッコ南部固有の希少な天然資源であるアルガンツリーの研究を始めました。また、モロッコの首都ラバトのモハメッド5世大学のズビタ・シャルーフ教授および6つのオイル生産協同組合から構成されるタルガニン協同組合と連携した、地域の発展、女性の参画およびアルガンの森の保護をめざすプロジェクトを立ち上げました。
製品の誕生
研究の結果、アルガンツリーのもたらす全てのメリットを十分に、かつ無駄なく活用した3つの異なる工程(アルガンオイル抽出、オイル抽出の副産物であるオイルケーキから特定のタンパク質の抽出、アルガン葉エキスの抽出)が生み出され、2005年に3製品が誕生しました。その後もプロジェクトを推進し、2015年には肌にふっくらとした立体感を与える(プランピング)果肉エキスが製品化され、アルガンプログラムは10周年を迎えました。
プログラムの顕著な成果
2005~2015年の間にアルガンオイル生産に参加した協同組合員数は6倍になり、取引高は875%増加しました。農村地域で働く女性は約1,000名に上り、今ではアルガン副産物などを含む16製品が協同組合により市販されています。
協同組合は、フェアトレード条件(交渉を伴わないプレミアム価格での取引、前払い、オイルへの年間プレミアム(奨励金)、長期的な取引)でアルガンオイルとその副産物をBASFに供給しています。オイルケーキおよび果肉に支払われた価格の50%は協同組合の社会基金に割り当てられ、識字プログラムや組合員の健康管理のために使われています。
現在、タルガニン協同組合のオペレーショナルエクセレンスに向け、 品質管理プログラムの策定やトレーサビリティツールの実用化といった取り組みを推進し、さらなる社会経済および持続可能性の向上に向けて活動しています。
アルガンツリーの様々な部位を活用したBASFのアルガン製品シリーズ
新規有効成分ArgassentialTM
2015年には、リップや加齢肌にふっくらとした立体感(プランピング効果)を与える、アルガン果肉由来のアンチエイジング有効成分「ArgassentialTM (アルガセンシャル)」を、新たに発売しました。臨床研究では、濃度2%でリップをふっくらさせ、ボリュームを8%増加させることが証明されています。また、同濃度で、皮膚のハリ・弾力ともにプラセボに比べ、13%増と大幅に改善しました。
アルガンオイルとは
近年アルガンは、オイルがもたらす美容や健康へのメリットにより、世界中で人気を博しています。元々アルガンオイルは、モロッコの女性の間で皮膚、髪および爪のケアのために、何世紀もの間伝統的な美容法の中で用いられれきました。
多価不飽和リノール酸(オメガ6)と天然トコフェロールに富むオイルは、皮膚に塗布すると簡単に伸びてすぐに浸み込むため、べたついたりやテカったりすることなく柔らかく心地よい感覚が残ります。皮膚や髪に艶や潤いを与え、柔らかな感触をもたらします。また、ボディーのマッサージや、ストレッチマークのケアなど、様々な美容用途に応用できます。
当社のアルガンオイルLipofructylTM Arganは、Ecocertのオーガニックおよびフェアトレード認証を受けています。
アルガン製品の原料について