xarvio® Digital Farming SolutionsとJohn Deereの提携により 作物生産の最適化と環境負荷低減において欧州の生産者をサポート
この資料は BASF本社(ドイツ)が 2021年12月13日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。
- 農業におけるグローバルリーダー2社の提携により、高度な散布技術とxarvio®デジタルファーミングプラットフォームの組み合わせが可能に
- 全シーズンを通じて作物生産を最適化し、持続可能な農業を支援
- John Deereの新型散布機ユーザーにxarvio® FIELD MANAGER Premiumのライセンスを1年間無償で提供
ドイツの総合化学メーカーBASFの子会社であるBASFデジタルファーミング社(本社:ドイツ ケルン)のxarvio® Digital Farming Solutions(ザルビオ デジタル ファーミングソリューションズ)とDeere & Company社(ディアアンドカンパニー、本社:アメリカ)のJohn Deere(ジョンディア)は、欧州の生産者が今シーズンの作物生産を最適化できるように、戦略的な提携を行いました。
今日、多くの生産者が、作物生産を改善・自動化し、環境への影響を低減しながら持続可能性を高めるための、新しい簡便な方法を模索しています。そのような状況の中で、xarvio®は、John Deereのデジタルエコシステムを補完します。
今回の提携には、2022年シーズンにJohn Deereの新型散布機を購入したユーザーに、BASFデジタルファーミング社の世界最先端の作物最適化プラットフォームである、xarvio® FIELD MANAGER Premiumの1年間の無償ライセンスが提供される、特別オファーも含まれています。
John Deereのユーザーは、xarvio® FIELD MANAGER Premiumを使用して、それぞれの圃場に合った、播種、施肥、作物保護、植物成長調整剤のためのVRA (可変散布)マップを作成することができます。VRAマップは、シーズン中の衛星画像に基づく植生マップを活用し、さらに25年間の研究に基づく農業モデリングによって最適化されており、John Deereのシステムや農機と互換性があるため、ボタン一つで精密農業を行うことが可能です。
生産者は、散布製品や混用に関する情報など、関連する設定データを取り込み、圃場に割り当てることによって、散布を事前に計画することができます。最先端のインターフェースが、John Deereのアカウントをxarvio® FIELD MANAGERにスムーズに接続し、高品質の VRA マップを作業計画に追加することができます。
運転席のJohn Deere Gen4ディスプレイは、そのマップを受信し、生産者のディスプレイ設定をサポートします。それにより、圃場内の現在位置に合った散布量がJohn Deere ISOBUS (イソバス)散布機に設定されます。John Deereの散布機は、ExactApply(イグザクトアプライ)によって、業界で最も精度の高い散布量制御が可能です。散布中にJohn Deere Gen4ディスプレイが高解像度の散布マップを作成し、オペレーションセンターにフィードバックして、さらに農業的分析とレポートの作成を行います。
John Deere散布機とxarvio® FIELD MANAGERのVRAマップと散布時期のソリューションを併用すれば、生産者は収量増加と共に経済面でのメリットも得られます。2019年から2021年にかけて欧州全域で行った秋撒き小麦でのフィールドテストでは、殺菌剤と植物成長調整剤を散布する際にxarvio® FIELD MANAGERのVRAマップを使うことで、散布量を平均15%削減し、1 ヘクタールあたり平均27ユーロの利益が見込めることが明らかになりました。
John Deereのユーザーは、xarvio® FIELD MANAGER Premiumを利用することで、確かなプラントモデルと生きた農学アルゴリズムから、それぞれの圃場や圃場ゾーンの管理について明確な提案を行う、自動スマート農業ソリューションの恩恵も受けることができます。このプラットフォームのアルゴリズムは、蓄積された情報、シーズン中のリスク、気象データや衛星画像などの様々なデータを分析し、作物の生育ステージ、健康状態やシーズン中のリスクに対するタイムリーで正確な情報を確実に提供します。
今回の提携により、ユーザーは圃場全体への均一な散布から、ゾーンごとに最適化した散布に移行できるようになります。それによって、管理精度と散布量の最適化が実現し、生産者は散布機をさらに効果的に利用できます。
John Deereの小型穀物生産システム担当ディレクター、クリストフ・ウィガー氏は次のように述べています。「私たちはxarvio® FIELD MANAGERが生産者にもたらすメリット、特にコストを減らして作物収量を向上させる上で、正確な農学的アドバイスを提供できることが実証されていると認識しています。今回の特別プロモーションを通じて、John Deereの実績ある最新型散布機と精密農業技術と、強力かつ補完的なデジタルファーミングプラットフォームであるxarvio® FIELD MANAGERとを組み合わせれば、さらにお客様の利益につながることを確信しています。」
BASFのデジタルファーミングユニット、xarvio®デジタルファーミングソリューションズ責任者であるトバイアス・メネは次のように述べています。「xarvio®の農学的AIによって、John Deereの機器が最大限に活用できるようになり、生産者はそれぞれの圃場における正確で優れた農学的結果からメリットを得られるでしょう。」
John Deereの販売担当者は、xarvio®デジタルファーミングソリューションズのチームから、xarvio® FIELD MANAGER Premiumのすべての機能の設定や使用方法について、綿密なトレーニングを受けています。また、今回の特別オファーを受けるJohn Deereのユーザーは、xarvio®カスタマーサポートチームより、xarvio® FIELD MANAGER Premiumで圃場を管理する際の技術サポートやアドバイスを得ることができます。
今回の特別オファーは、2022年3月31日までの期間で、チェコ、フランス、ドイツ、ポーランド、英国、ウクライナの生産者を対象としています。
※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。
■xarvio®デジタル農業について(BASFデジタルファーミング社のブランド)
xarvio®(ザルビオ)デジタル農業ソリューションは、農業のデジタル変革の最前線にあり、作物の生産を最適化しています。xarvio®は生産者が最も効率的かつ持続可能な方法で作物を生産できるように、各圃場の状況に応じたリコメンデーションを提供する作物モデルプラットフォームに基づいたデジタルソリューションです。xarvio®は、圃場を管理する「FIELD MANAGER」、病害虫雑草を画像診断する「SCOUNTING」、「HEALTHY FIELDS」から成り、100カ国以上の生産者に使用されています。「FIELD MANAGER」は世界18カ国で70,000人以上の生産者(総面積1千万ha以上)に、「SCOUTING」は500万人以上の生産者とコンサルタントにそれぞれ使用されています。xarvio®についての詳細はhttps://www.xarvio.com/jp/ja.htmlをご参照ください。
■John Deereについて
John Deereを展開するディアアンドカンパニー (www.JohnDeere.com) は、農業と建設に革新をもたらすユーザー、つまり食糧・燃料・住居・インフラへの世界的なニーズの高まりに対応するために、土地を耕し、収穫を行い、土地を豊かにし建築を行うユーザーに対し、高度な製品やテクノロジー、サービスを提供している世界的なリーディングカンパニーです。
■BASFの アグロソリューション事業本部について
世界の人口が急速に増加するなか、持続可能な農業と健康的な環境を作り出して維持するBASFの役割はますます大きくなっています。BASFのアグロソリューション事業本部は、生産者や農業従事者、害虫駆除業者などの皆様と共にこの状況に対応しています。そのため、BASFは強力な研究開発パイプラインや、種子、形質、化学・生物農薬、土壌管理、プラントヘルス、害虫防除、デジタル農業などを含む、幅広いポートフォリオに投資を行っています。研究室や現場、事務所、生産施設に専門家チームを配し、生産者や社会、そして地球のために、革新的な考え方と堅実な行動を組み合わせ、実際に役立つ現実的なアイデアを生み出しています。2020年、BASFのアグロソリューション事業本部の売上高は77億ユーロでした。アグロソリューション事業本部についての詳細はwww.agriculture.basf.com/jpまたは各種ソーシャルメディアをご参照ください。
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