Trade News | December 15, 2019

Joint press release

BoschとBASFがデジタル農業分野における協力を拡大

(この資料は BASF本社(ドイツ)およびBosch社(ドイツ)が 2019年11月7日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。)
 
  • 共同開発体制を強化
  • スマートスプレーにより環境に優しく効率的な除草剤の使用を実現
  • 2021年に市場投入予定

Bosch(以下「ボッシュ」)とBASFのxarvio®(ザルビオ)デジタルファーミングソリューションは、農業分野におけるデジタルソリューションの協同開発体制を一層強化します。両社はこの度、共同研究開発を同じ拠点で行うためプロジェクトセンターを設立しました。2016年より両社は除草剤の使用量を大幅に削減する高精度の除草剤散布技術であるスマートスプレーを共同開発しており、2021年の市場投入を予定しています。今後も共同でさらなる活動に取り組んでいく方針です。

ボッシュの商用車部門とオフロード部門を担当するアンドリュー・アレン氏は次のように述べています。「チームメンバーを専門のセンターに集め、知識を蓄積し、プロジェクトグループ内で直接的なコミュニケーションと調整を行うことで相乗効果の可能性を高めます。」

ボッシュとxarvio®によるスマートスプレーのコンセプトは、雑草を防除する現場において除草剤を正確に散布することに焦点を当てています。スマートスプレーは雑草と作物を識別し、標的とする雑草に除草剤を散布することができるスマートシステムです。

スマートスプレーは数ミリ秒以内に雑草を発見、検出、除草剤を散布

散布機が圃場(ほじょう)内を走行する過程で、搭載カメラが通過したすべてのエリアの植生を撮影します。スマートスプレーの管理システムはセンサー信号をオンラインで分析し、作物と雑草を識別します。そしてシステムが噴射器を制御し、必要に応じて除草剤を散布します。雑草のない場所には除草剤は散布されません。スキャン、識別、散布の一連の流れは、わずか数ミリ秒で完了し、単一の処理で実行されます。

ボッシュは協同研究開発において、カメラセンサー技術、画像処理とパターン認識、制御装置、システム接続性に重点を置いています。「現場での日常的な使用では、スマートスプレー技術を備えた散布機はxarvio® FIELD MANAGER(ザルビオフィールドマネージャー)と接続し、様々なパラメータを用いて、それぞれの作物がどの農薬をどの程度必要とするか適切に判断します」とBASFデジタルファーミングを統括するトビアス・メンネは説明しています。xarvio® FIELD MANAGERは、生産者が農作業に関連するさまざまな意思決定を行うことを支援するデジタルソリューションです。圃場の活用を最適化し、より効率的で環境に優しい栽培を実現することを目的としています。生産者はいつでも圃場の状況を確認し、各区画で推奨される情報を取得し、それぞれの圃場で推奨される可変散布マップをダウンロードできます。

ヨーロッパと南米および北米での試作品による初期の実地試験では非常に良い結果を得ています。「市場投入に向けた次のステップの1つは、より正確に除草剤を散布するために散布器の解像度を最適化することです」とアンドリュー・アレンは述べています。

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。                  

BASFのアグロソリューション事業本部について

世界の人口が急速に増加するなか、持続可能な農業と健全な環境を作り出して維持するBASFの役割はますます大きくなっています。BASFのアグロソリューション事業本部は、生産者や農業従事者、害虫駆除業者などの皆さんと共にこの状況に対応しています。そのため、BASFは強力な研究開発パイプラインや、種子、形質、化学・生物農薬、土壌管理、プラントヘルス、害虫防除、デジタル農業などを含む、幅広いポートフォリオに投資を行っています。研究室や現場、事務所、生産施設に専門家チームを配し、生産者や社会、そして地球のために、革新的な考え方と堅実な行動を組み合わせ、実際に役立つ現実的なアイデアを生み出しています。2018年、BASFのアグロソリューション事業本部の売上高は62億ユーロでした。アグロソリューション事業本部についての詳細はwww.agriculture.basf.com/jp 、または各種ソーシャルメディアをご参照ください。

 

xarvio®デジタルファーミングソリューションについて

xarvio®は作物生産を最適化する農業のデジタル化の最先端にあります。xarvio®は生産者が最も効率的かつ持続可能な方法で作物を生産できるように各圃場の状況に応じた推奨情報を提供する作物モデルプラットフォームに基づいたデジタル製品です。世界100カ国以上の生産者がxarvio®のSCOUTINGとFIELD MANAGERを使用しています。

 

Boschについて

モビリティ ソリューションズは、ボッシュ・グループ最大の事業セクターです。2018年の売上高は476億ユーロで、総売上高の61%を占めています。モビリティ ソリューションズの売上により、ボッシュ・グループはリーディングサプライヤーの地位を確立しています。モビリティ ソリューションズ事業は、Accident-free(交通事故のない)、Emissions-free(排気ガスのない)、魅力的なモビリティを目指し、自動化、電動化、ネットワーク化の領域においてグループ全域にわたる知見を結集させ、お客様にモビリティのためのトータルソリューションを提供します。その事業領域は主に、内燃機関の燃料噴射テクノロジー/パワートレイン周辺機器、パワートレイン電動化のさまざまなソリューション、車載向け安全システム、ドライバー アシスタンス システム/自動化機能、ユーザーフレンドリーなインフォテインメントやVehicle-to-Vehicle(車車間)およびVehicle-to-Infrastructure(路車間)通信、オートモーティブ アフターマーケット向けのリペアショップコンセプト/テクノロジー/サービスなどです。さらにボッシュは、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC(エレクトロニック スタビリティ コントロール)、ディーゼル用コモンテールシステムなどの自動車の重要な革新技術を生み出してきました。

 

世界のボッシュ・グループ概要

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディングカンパニーです。2018年の従業員数は約41万人(2018年12月31日現在)、決算報告での売上高は785億ユーロ(約10兆円*)を計上しています。現在、事業はモビリティ ソリューションズ、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・ビルディングテクノロジーの4事業セクター体制で運営しています。ボッシュはIoTテクノロジーのリーディングカンパニーとして、スマートホーム、スマートシティ、コネクテッドモビリティ、さらにコネクテッドインダストリーに関する革新的なソリューションを提供しています。ボッシュはセンサー技術、ソフトウェア、サービスに関する豊富な専門知識と「Bosch IoT cloud」を活かし、さまざまな分野にまたがるネットワークソリューションをワンストップでお客様に提供することができます。ボッシュ・グループはコネクテッドライフに向けたイノベーションの提供を戦略的な目標に定め、革新的で人々を魅了する全製品とサービスを通じて生活の質の向上に貢献します。つまり、ボッシュはコーポレートスローガンである「Invented for life」-人と社会に役立つ革新のテクノロジーを生み出していきます。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社460社、世界約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売/サービスパートナーを含むグローバルな製造・エンジニアリング・販売ネットワークは世界中のほぼすべての国々を網羅しています。ボッシュの未来の成長のための基盤は技術革新力であり、世界130の拠点で約6万8,700人の従業員が研究開発に携わっています。

*2018年の為替平均レート、1ユーロ=130.92534円で計算

 

追加情報については下記をご参照下さい。

www.bosch.com

iot.bosch.com

www.bosch-press.com

twitter.com/BoschPress

最終更新December 15, 2019