BASFのプラスチック添加剤が、仁川空港第2ターミナルの屋根を保護
(この資料は BASF本社(ドイツ)が 2019年5月14日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。)
- TPO屋根用防水シートに使用された添加剤パッケージが、長期間にわたり厳しい気象条件から屋根を保護
- 耐久性の向上による環境負荷とコストの低減
BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)のプラスチック添加剤パッケージは、韓国のWonpoong社がSuperGuard™のブランド名で製造する、熱可塑性ポリオレフィン(TPO)シートに使用され、仁川(インチョン)空港第2ターミナルの屋根の保護に貢献しています。TPOシートは、高い防水性を可能にする環境に配慮した製品として、商業ビルやその他の建物に広く使用されています。
光安定剤のTinuvin®(チヌビン®)および酸化防止剤のIrgastab®(イルガスタブ®)から成る添加剤パッケージは、TPOシートを熱や光による損傷から保護することで、屋根を守ります。
BASFのアジア太平洋地域のパフォーマンスケミカルズ事業本部担当シニア・バイスプレジデントを務めるハーマン・アルトフは、「BASFのポリマー処方と安定化剤を用いて製造されたTPO屋根用防水シートは、最も厳しい気候条件でも機能し、現在の屋根防水基準を満たすことができます」と述べています。「当社の安定剤は、製造コストの削減と製品の長寿命化に寄与することで、貴重な原材料の節約に貢献します。」
BASFの光安定剤は、独自のNOR-HALS(ヒンダードアミン光安定剤)技術が活用されています。NOR-HALS技術特有の利点により、従来のHALS製品よりも酸性物質との相互作用が低く、建物の所有者が求めるTPO屋根用防水シートの機械特性を長期間維持することが可能となります。
熱および紫外線は、TPO屋根用防水シートの耐用年数に影響を与える最も大きな要因です。製造業者は、TPO屋根用フォーミュレーションに関する新しいASTM D6878規格を満たす必要があります。これらの規格は、TPO防水シートが耐えうる熱およびUVレベルへの暴露の最小レベルを示しています。Wonpoong社は、BASFのプラスチック添加剤技術を活用することにより、耐候性に関してより良い評価を受け、契約を獲得することができました。
「他のサプライヤーのソリューションも試しましたが、BASFのテクノロジーが最高の結果をもたらしました」とWonpoong社の研究開発部門ディレクターのJohn Yu氏は述べています。「ポリマーの紫外線耐性を確保し、より耐久性の高い製品をお客様に提供できるようになりました。」
エネルギー問題はすべての建築材料の選択において重要性を増しており、屋根も例外ではありません。システムのライフサイクルコストの一部として全体的なエネルギー性能を考慮し、多くのお客様や建設業者は、熱を反射するTPO屋根用防水シートを探し続けてきました。エネルギー効率に優れた屋根は、建物内部の冷却コストも大幅に削減できます。
※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。
BASFのプラスチック添加剤について
BASFはプラスチック添加剤を製造するリーディングサプライヤーであり、この分野におけるイノベーションパートナーでもあります。BASFの包括的かつ革新的な製品ポートフォリオには、各種ポリマーおよび成形品、フィルム、繊維、シート、押出成形品などの用途において加工安定性、耐熱性、耐光性を向上する安定剤などがあります。プラスチック添加剤に関する詳細につきましては、http://www.plasticadditives.basf.com をご覧ください。
BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしています。また、全世界で約122,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2018年のBASFの売上高は約630億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、www.basf.comをご覧ください。