October 31, 2019

BASFのUltramid®を使用したイノフィス社のマッスルスーツ®が、さらなる軽量化と快適性を向上

  • BASFの高性能ポリアミド樹脂を使用したマッスルスーツ®Everyが、身体的なストレス軽減に寄与
  • Ultramid®の優れた機械特性により、マッスルスーツ®の堅牢性と機能性を実現

 

株式会社イノフィス(本社:東京都新宿区、以下「イノフィス」)が本日11月1日より販売するアシストスーツ「マッスルスーツ®Every(エブリィ)」に、BASF(本社:ドイツ・ルートヴィッヒスハーフェン)のポリアミド樹脂「Ultramid®(ウルトラミッド)」が採用されました。BASFのUltramid®の優れた機械特性が、マッスルスーツ®の堅牢性と機能性を損なうことなく、使用者の安全でより良い体験を可能にしました。

重いものを運ぶ時などに、腰への負担を軽減するマッスルスーツ®ですが、さらなる軽量化によるユーザーへの負荷低減が求められてきました。イノフィス株式会社 代表取締役社長CEO 古川 尚史は、「より軽量で、低価格のマッスルスーツ®が必要とされていました。BASFのUltramid®の採用により、重量を低減することで使用感を向上させるとともに、射出成型によって、製造コスト削減も可能となりました。」と述べています。

現在、世界で5億4千万人が腰痛に悩まされていると言われています*1。BASFパフォーマンスマテリアルズ事業本部 アジア太平洋地域のインダストリアル産業部門を統括するトニー・ジョーンズは次のように述べています。「腰痛や機能障害は、私たちの仕事だけでなく、普段の生活の質に大きく影響します。イノフィス社とともに、世界の多くの人々が影響を受けている、このような問題の解決に向けた一助となれることを誇りに思います。」

両社が協業し、樹脂の採用により射出成型を適用することで、組み立て工程を簡素化し、製造コストの大幅な削減が実現しました。また、Ultramid®はリサイクルが可能であり、マッスルスーツ®Everyをより環境に配慮した製品とすることに寄与しました。

マッスルスーツ®Everyは、人間工学と人工筋肉に基づいた腰部サポート向けエクソスケルトン*2製品で、製造、物流、農業、介護など多岐にわたる用途において使用可能です。

 

マッスルスーツ®Every(エブリィ)の詳細はこちらをご覧ください。https://innophys.jp/lp/muscle-suit-every/

Ultramid®の詳細はこちらをご覧ください。https://www.basf.com/jp/ja/products/plastics-rubber/engineeringplastics.html

*1 出典:”The Lancet: Low back pain affects 540 million people worldwide, but too many patients receive the wrong care”, 21 Mar. 2018

*2 体に装着する、人体機能補助を目的としたウェアラブルロボティクス製品の総称のこと。

 

イノフィスについて

生活を支援するイノベーションを起こす、という意味の「Innovation for Physical Support」が社名の由来となったイノフィス(Innophys)は、「すべての人が、生きている限り自立した生活を送る世界を実現したい」との思いから始まった、東京理科大学発のベンチャー企業です。2014年よりマッスルスーツの販売を始め、累計出荷台数は4,000台超(2019年4月現在)、近年活況を呈するアシストスーツ業界の大ヒット商品となっています。イノフィスの詳しい情報はhttps://innophys.jp/をご覧ください。

 

BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしています。また、全世界で約122,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント (ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2018年のBASFの売上高は約630億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、www.basf.comをご覧ください。 

最終更新October 31, 2019