May 31, 2023

Bosch BASFスマートファーミング社のスマートスプレーソリューション機能搭載散布機、Dammann社で初の量産開始

この資料はBASF本社(ドイツ)が2023年3月10日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。

 

  • 信頼性が高く、使いやすい農薬散布機で、スマート農業を実現
  • 最適な作物保護を提供する効果的な雑草管理
  • 除草剤のピンポイント散布でEUの農薬削減目標をサポート

 

Bosch(以下「ボッシュ」)とドイツの総合化学メーカーBASFの子会社、BASFデジタルファーミング社(本社:ドイツ)の合弁会社であるBosch BASF スマートファーミング社(本社:ドイツ 以下「BBSF」)は、3月よりHerbert Dammann GmbH(ハーバート ダマン 以下「Dammann社」)でスマートスプレーソリューション機能を搭載した散布機の最初のシリーズ生産を開始します。

ボッシュのハイテクカメラセンサー技術と、xarvio®(ザルビオ®)デジタルファーミングソリューションの高度なデジタル農学知能エンジンのソフトウェアを組み合わせたスマートスプレーソリューションが、Dammann社のスマート農業対応の農薬散布機に組み込まれます。BBSF独自の雑草管理システムを搭載したDammann社初の実用的な農薬散布機は、今春、ドイツとハンガリーで先行発売される予定です。

BBSFの共同マネージングディレクターであるフロリアン・グーシュは、次のように述べています。「この信頼性の高い散布機は、生産者が簡単な操作ですぐに使用することができ、最適な作物保護を行うことを可能にします。」

このスマートスプレーソリューションは、リアルタイムで雑草を自動検出し、発芽前(土壌と雑草の識別)と発芽後(作物と雑草の識別)の両方での精密な散布を可能にします。散布機が圃場を通過する際、システムがミリ秒単位で作物と雑草を識別し、個々の噴霧ノズルをピンポイントで制御します。これにより、除草剤を必要な場所に必要な量だけ散布することができます。さらに、xarvio® FIELD MANAGER(ザルビオ® フィールドマネージャー)のプラットフォームとの接続により、生産者は、各圃場の状況に応じた推奨、雑草の分布と散布状況を示すマップ、自動検出感度レベル、レポート目的に使用できる使いやすい文書出力機能など、デジタルツールだけでなく、実用的な情報も活用することができます。

BBSFの共同マネージングディレクターであるコンスタンティン・クレチュンは、次のように述べています。「ドイツとハンガリーの生産者にスマートスプレーソリューションを提供することは、農薬使用の最適化に向けた重要な成果であり、大きな一歩です。また、将来の法的要件を満たし、EUの農薬削減目標を達成することにもつながります。」

効率化を実現し、持続可能な農業をサポート

BBSFは、スマートスプレーソリューション技術の世界的なマーケティングと商業化を担う合弁会社です。様々な農作業条件下で行われた世界各地の実証試験において、スマートスプレーソリューションは雑草防除の質を落とすことなく、より効率的に除草剤を使用できることが示されました。これにより、持続可能な農業を支援し、資源効率を向上させるとともに、環境への影響を減らします。

Dammann社のマネージングディレクターであるNadine Dammann氏は、次のように述べています。「BBSFのスマートスプレーソリューションと当社のインテリジェントな散布機を組み合わせることで、将来的に最適な雑草管理を行える革新的な技術を生産者に提供していきたいと考えています。除草剤の散布をできるだけ少なく、必要な量だけにすることは経済面と環境面のメリットになり、欧州の農業のイノベーションの最前線に立つという当社の決意を裏付けるものです。」

BBSFについての詳細はこちらをご覧ください。(英語)

https://www.smartfarming.ag/

https://www.youtube.com/@boschbasfsmartfarming

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます

 

Bosch BASF スマートファーミングについて

ボッシュとBASFの合弁会社であるBosch BASFスマートファーミングは、BASFの農業ノウハウとボッシュのハードウェアノウハウを結集するために、2021年に設立されました。未来の農業を創造することを目指し、精密技術、デジタルツール、農学インテリジェンスを組み合わせ、農業の生産性、収益性、サステナビリティを向上させるため、生産現場で役立つスマートな農業ソリューションを提供しています。詳細については、www.smartfarming.ag をご覧ください。

 

xarvio®デジタル農業について(BASFデジタルファーミング社のブランド)

xarvio®(ザルビオ®)は作物生産の最適化を図る、最先端のデジタルソリューションです。「xarvio® FIELD MANAGER」と「xarvio® HEALTHY FIELDS」は高度な作物モデルプラットフォームに基づき、各ほ場の状況に応じたリアルタイムの推奨を提供します。xarvio®はユーザーが享受するメリットが実証されているテクノロジーです。生産者がより効率的かつ持続可能な方法で作物を生産し、収益性を向上させることを支援します。xarvio®についての詳細はwww.xarvio.com をご参照ください。

 

■BASFのアグロソリューション事業本部について

環境への影響を減らすと同時に、急速に増加する人口に対して、健康的で手頃な価格の食料を十分に共有するには、農業が不可欠です。提携パートナーや農業の専門家と協力し、持続可能性の基準をあらゆるビジネスでの意思決定に統合することで、生産者が持続可能な農業にプラスの影響を与えるお手伝いをします。そのために、革新的な思考と現場での実践的な行動とを結びつける強力な研究開発パイプラインに投資しています。当社のポートフォリオは、種子、厳選された苗の形質、化学的および生物学的な作物保護、土壌管理、植物の健康、害虫防除およびデジタル農業のためのソリューションで構成されています。ラボ、フィールド、オフィス、生産の専門家チームと共に、農家、農業、未来の世代の人々のために、成功のための適切なバランスを見つけたいと考えています。2022年の売上高は103億ユーロでした。アグロソリューション事業部についての詳細はwww.agriculture.basf.com/jp または各種ソーシャルメディアをご参照ください。

 

■ボッシュ・グループのモビリティ ソリューションズについて

モビリティは、ボッシュ・グループ最大の事業セクターです。2022年の売上高は526億ユーロで、グループ総売上高の60%を占めています。モビリティの売上により、ボッシュ・グループはリーディングサプライヤーの地位を確立しています。モビリティ ソリューションズ事業は、安全でサステイナブルかつ魅力的なモビリティを目指し、パーソナライズ化、自動化、電動化、ネットワーク化の領域においてグループ全域にわたる知見を結集させ、お客様にモビリティのためのトータルソリューションを提供します。その事業領域は主に、内燃機関の燃料噴射テクノロジー/パワートレイン周辺機器、パワートレイン電動化のさまざまなソリューション、車載向け安全システム、ドライバー アシスタンス システム/自動化機能、ユーザーフレンドリーなインフォテインメントやVehicle-to-Vehicle(車車間)およびVehicle-to-Infrastructure(路車間)通信、オートモーティブ アフターマーケット向けのリペアショップコンセプト/テクノロジー/サービスなどです。さらにボッシュは、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC(エレクトロニック スタビリティ コントロール)、ディーゼル用コモンテールシステムなどの自動車の重要な革新技術を生み出してきました。

 

■世界のボッシュ・グループ概要

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディングカンパニーです。2022年の従業員数は約42.1万人(2022年12月31日現在)、売上高は882億ユーロ(約12.2兆円*)を計上しています。現在、事業はモビリティ、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・ビルディングテクノロジーの4事業セクター体制で運営しています。ボッシュはIoTテクノロジーのリーディングプロバイダーとして、スマートホーム、インダストリー4.0さらにコネクテッドモビリティに関する革新的なソリューションを提供しています。ボッシュは、サステイナブル、安全かつ魅力的なモビリティを追求しています。ボッシュはセンサー技術、ソフトウェア、サービスに関する豊富な専門知識と「Bosch IoT cloud」を活かし、さまざまな分野にまたがるネットワークソリューションをワンストップでお客様に提供することができます。ボッシュ・グループは、AI(人工知能)を搭載する、もしくはAIが開発・製造に関わった製品を提供することで、コネクテッドライフを円滑にすることを戦略目標に掲げています。ボッシュは、革新的で人々を魅了する全製品とサービスを通じて生活の質の向上に貢献します。つまり、ボッシュはコーポレートスローガンである「Invented for life」-人と社会に役立つ革新のテクノロジーを生み出していきます。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社440社、世界約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売/サービスパートナーを含むグローバルな製造・エンジニアリング・販売ネットワークは世界中のほぼすべての国々を網羅しています。ボッシュは2020年第一四半期に、世界400超の拠点でカーボンニュートラルを達成しています。ボッシュの未来の成長のための基盤は技術革新力であり、世界136の拠点で約8万5,000人の従業員が研究開発に、そのうち約4.4万人がソフトウェアエンジニアリングに携わっています。

*2022年の為替平均レート、1ユーロ=137.9900円で計算

さらに詳しい情報はwww.bosch.com, iot.bosch.com, www.bosch-press.com, twitter.com/BoschPresse を参照してください。

 

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カメラ(中央)と照明(両側)を備えたDammann社のスマートスプレーソリューション機能搭載散布機が効果的な雑草管理を実現
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最終更新May 31, 2023