Bosch BASF スマートファーミングとStara、ラテンアメリカで初めての販売提携
この資料は BASF本社(ドイツ)が 2022年6月15日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。
- 2020年・2021年シーズンのブラジルにおけるフィールドテストの成功を受け、スマートスプレーソリューションを中心に提携
- Bosch BASF スマートファーミングのスマートスプレーソリューションがStaraの
主力散布機ラインに統合され、Imperador 4000 Eco Sprayスマート散布機が誕生 - ブラジル市場をメインターゲットとして販売を展開
Bosch(以下「ボッシュ」)とドイツの総合化学メーカーBASFの子会社、BASFデジタルファーミング社(本社:ドイツ)の合弁会社であるBosch BASF スマートファーミング(本社:ドイツ、以下「BBSF」)は、ブラジル最大手の農業機械メーカーであるStara社(スタラ、本社:ブラジル)と、スマートスプレーソリューションの販売提携を行うことを決定しました。販売提携はラテンアメリカ市場向けで、当面はブラジルに焦点を当てています。2020年・2021年シーズンのブラジルでのフィールドテストの成功を受けて、BBSFのスマートスプレーソリューションがStaraの主力散布機ラインに組み込まれ、Imperador(インペラドル) 4000 Eco Spray(エコスプレー)スマート散布機が誕生します。今回の販売提携は、BBSFにとって大きなマイルストーンとなります。
BBSFのマネージングディレクター、シルビア・シフレ・ウィブロウは次のように述べています。「Staraとの提携により、当社の革新的なスマートスプレーソリューションをラテンアメリカ市場にもたらすことができます。ラテンアメリカ市場は、私たちにとってビジネス拡大の大きな可能性を持つものであり、今回の提携は、私たち独自の技術が農業界にとって重要で価値があることを再確認させてくれます。」
このスマートスプレーソリューションは、複数の大陸で実施された広範なフィールドテストで示されているように、確かな性能を有しています。ボッシュとBASFデジタルファーミングのノウハウを組み合わせることで、スマートスプレーは両社の長所を結集したものとなっています。ボッシュは、カメラ、コントロールユニット、ライトを備えた最先端のハードウェアとソフトウェアを提供し、昼夜を問わず、リアルタイムで条はん作物の中の雑草を検出することを可能にしました。BASFデジタルファーミングは、xarvio® FIELD MANAGER(ザルビオ フィールドマネージャー)のスマートスプレーモジュールにより、高度な農学的ロジックとインテリジェンスを提供します。これにより、スマートスプレーはミリ秒単位で雑草を正確に検出し、必要な箇所にのみ除草剤をスポット散布できます。この独自のシステムは除草剤のより効率的な使用をサポートし、圃場条件と雑草の発生状況にもよりますが、使用量を70%削減することが可能であるとフィールドテストで判明しています。
スマートスプレーソリューションとStaraのImperadorラインのスプレーテクノロジーを統合することで、両社の専門知識が結集されます。これにより、Staraの革新的な複合ソリューションであるImperador 4000 Eco Sprayの開発が可能になりました。市場で唯一、データ駆動型意思決定サポートを備えたスポット散布ソリューションであることに加え、Imperador 4000 Eco Sprayスマート散布機は、作物の出芽前の雑草と出芽後の雑草のいずれにも散布できる機能によって、競合製品とは一線を画します。
このスマートスプレーソリューションは、2020年・2021年のシーズンにブラジルのStaraが最初にフィールドテストを行いました。Imperador 4000 Eco Sprayを使用したフィールドテストは完了しており、高い雑草防除効果を発揮しながら除草剤の使用量削減が可能であるとの確認を経ての販売提携となりました。
「私たちは、生産者に最高のソリューションを提供するため、製品の改善に絶えず努めており、BBSFのチームとともに、革新的なスマートスプレーソリューションとImperador 4000 Eco Sprayを組み合わせて、生産者と環境にさらに大きな利益を確実にもたらせるようにしています」とStaraのCEO、アティラ・ステイプブロク・トレネポル氏は述べています。
「私たちは、新しいデジタルソリューションと雑草管理への新しいアプローチを市場に導入しています。当社独自のモデルは、他の技術に比べて精度が高く、除草剤のスポット散布ができるという点で効率的であり、農業ビジネスの持続可能性をサポートしながら環境への影響を軽減します」とBBSFのマネージングディレクター、フロリアン・グーシュは付け加えます。
「Imperador 4000 Eco Sprayを使用したフィールドテストでは、高い雑草防除を行いながら、除草剤の使用を大幅に削減しました。スマートスプレーソリューションは、圃場に合わせターゲットをしぼった散布を行うことで、生産者の生産コストを大幅に削減することもできます」とステイプブロク・トレネポル氏は結論づけています。
※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。
■Bosch BASF Smart Farmingについて
ボッシュとBASF Digital Farming社の合弁会社であるBosch BASF Smart Farmingは、BASFの農業ノウハウとボッシュのハードウェアノウハウを結集するために、2021年に設立されました。以来、人工知能 (AI) と最先端技術を組み合わせて農業の未来を変革する、生産現場で役立つ包括的なソリューションの開発に注力しています。詳細については、https://www.smartfarming.ag をご覧ください。
■xarvio®デジタル農業について(BASFデジタルファーミング社のブランド)
xarvio®(ザルビオ)は生産者が最も効率的かつ持続可能な方法で作物を生産できるように、各圃場の状況に応じたリコメンデーションを提供する作物モデルプラットフォームに基づいた最先端のデジタルソリューションです。xarvio®は、圃場を管理する「FIELD MANAGER」、病害虫雑草を画像診断する「SCOUNTING」、「HEALTHY FIELDS」から成り、100カ国以上の生産者に使用されています。「FIELD MANAGER」は世界18カ国で90,000人の生産者(総面積1,200万ha以上)が使用し、「SCOUTING」は700万回ダウンロードされています。xarvio®についての詳細はhttps://www.xarvio.com/jp/ja.html をご参照ください。
■BASFのアグロソリューション事業本部について
環境への影響を減らすと同時に、急速に増加する人口に対して、健康的で手頃な価格の食料を十分に共有するには、農業が不可欠です。提携パートナーや農業の専門家と協力し、持続可能性の基準をあらゆるビジネスでの意思決定に統合することで、生産者が持続可能な農業にプラスの影響を与えるお手伝いをします。そのために、革新的な思考と現場での実践的な行動とを結びつける強力な研究開発パイプラインに投資しています。当社のポートフォリオは、種子、厳選された苗の形質、化学的および生物学的な作物保護、土壌管理、植物の健康、害虫防除およびデジタル農業のためのソリューションで構成されています。ラボ、フィールド、オフィス、生産の専門家チームと共に、農家、農業、未来の世代の人々のために、成功のための適切なバランスを見つけたいと考えています。2021年の売上高は82億ユーロでした。アグロソリューション事業部についての詳細はwww.agriculture.basf.com/jp または各種ソーシャルメディアをご参照ください。
■ボッシュ・グループのモビリティ ソリューションズについて
モビリティ ソリューションズは、ボッシュ・グループ最大の事業セクターです。2021年の売上高は453億ユーロで、グループ総売上高の58%を占めています。モビリティ ソリューションズの売上により、ボッシュ・グループはリーディングサプライヤーの地位を確立しています。モビリティ ソリューションズ事業は、安全でサステイナブルかつ魅力的なモビリティを目指し、パーソナライズ化、自動化、電動化、ネットワーク化の領域においてグループ全域にわたる知見を結集させ、お客様にモビリティのためのトータルソリューションを提供します。その事業領域は主に、内燃機関の燃料噴射テクノロジー/パワートレイン周辺機器、パワートレイン電動化のさまざまなソリューション、車載向け安全システム、ドライバー アシスタンス システム/自動化機能、ユーザーフレンドリーなインフォテインメントやVehicle-to-Vehicle(車車間)およびVehicle-to-Infrastructure(路車間)通信、オートモーティブ アフターマーケット向けのリペアショップコンセプト/テクノロジー/サービスなどです。さらにボッシュは、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC(エレクトロニック スタビリティ コントロール)、ディーゼル用コモンテールシステムなどの自動車の重要な革新技術を生み出してきました。
世界のボッシュ・グループ概要
ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディングカンパニーです。2021年の従業員数は約40万2,600人(2021年12月31日現在)、売上高は787億ユーロ(約10.2兆円*)を計上しています。現在、事業はモビリティ ソリューションズ、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・ビルディングテクノロジーの4事業セクター体制で運営しています。ボッシュはIoTテクノロジーのリーディングプロバイダーとして、スマートホーム、インダストリー4.0さらにコネクテッドモビリティに関する革新的なソリューションを提供しています。ボッシュは、サステイナブル、安全かつ魅力的なモビリティを追求しています。ボッシュはセンサー技術、ソフトウェア、サービスに関する豊富な専門知識と「Bosch IoT cloud」を活かし、さまざまな分野にまたがるネットワークソリューションをワンストップでお客様に提供することができます。ボッシュ・グループは、AI(人工知能)を搭載する、もしくはAIが開発・製造に関わった製品を提供することで、コネクテッドライフを円滑にすることを戦略目標に掲げています。ボッシュは、革新的で人々を魅了する全製品とサービスを通じて生活の質の向上に貢献します。つまり、ボッシュはコーポレートスローガンである「Invented for life」-人と社会に役立つ革新のテクノロジーを生み出していきます。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社440社、世界約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売/サービスパートナーを含むグローバルな製造・エンジニアリング・販売ネットワークは世界中のほぼすべての国々を網羅しています。ボッシュは2020年第一四半期に、世界400超の拠点でカーボンニュートラルを達成しています。ボッシュの未来の成長のための基盤は技術革新力であり、世界128の拠点で約7万6,100人の従業員が研究開発に、そのうち約3.8万人がソフトウェアエンジニアリングに携わっています。
*2021年の為替平均レート、1ユーロ=129.8855円で計算
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