BASFアグロソリューション事業本部、農業従事者のCO2排出量を削減するGlobal Carbon Farming Programを開始
この資料はBASFが2021年12月2日に発表した英語のプレスリリースをBASF ジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。
- 世界中の生産者がより持続可能で炭素効率の良い農業を行うための支援
- 2030年までに作物1トンあたりのCO2排出量の30%削減を目指す、BASFの持続可能な農業に向けた目標を補完
- プログラムは2022年から段階的に開始予定
BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、気候変動に対する取り組みの一環として、生産者がCO2排出量を削減するための活動を追跡し、活動実績により利益を得られる、Global Carbon Farming Program(グローバルカーボンファーミングプログラム)を開始します。本プログラムは、2030年までに小麦、大豆、米、菜種、トウモロコシの生産において、作物1トンあたりのカーボンフットプリントを30%削減するという、BASF アグロソリューション事業本部の目標*1を支えるものです。BASFは、2022年からこのプログラムを段階的に開始する予定です。世界のCO2排出量の約20%は農業によって排出されています*2。炭素効率の高い農業を実現することは、気候変動への対策に大きく貢献することにつながります。
Global Carbon Farming Programは持続可能な農業を促進し、種子から形質、革新的な化学的・生物学的農薬製品、デジタルファーミングや施肥管理ソリューションに至るまで、BASFの生産者向け総合ポートフォリオを最大限活用できるようにします。
本プログラムは、改善を指示・評価するためのサステナビリティツールを基盤としており、生産者が持続可能な農業に貢献できるよう、バランスの取れた意思決定を支援します。これにより、生産者は農場でのCO2排出量を削減し、土壌への炭素隔離を促進できるようになります。さらにBASFは、認定された認証機関から生産者がカーボンクレジットを得られるグローバルな仕組みを構築し、CO2排出量削減の取り組みから第二の収入源を得られるようにしていきます。
生産者は、ネットゼロを推進し地球温暖化を抑制する上で、重要な役割を担っています。本プログラムは、収量向上のための総合的なアプローチを採用しており、生産者が農場経営の柔軟性を高め、生産性を向上できるように支援します。
BASFアグロソリューション事業本部のプレジデントであるヴァンサン・グロは、「Global Carbon Farming Programの立ち上げは、持続可能な農業に対する当社の強いコミットメントを示すものです。このプログラムによって、世界中の生産者の皆さんが土壌の健全性を高め、排出量を削減し、炭素隔離を行うと同時に、気候変動対策におけるサステナビリティの取り組みから報酬を得られることになります」と述べています。
BASFアグロソリューション事業本部は先日、複数年にわたる初のフィールドテストを開始しました。これは、持続可能な農業実践、土壌における炭素隔離、農場レベルでの排出量削減に取り組むものです。テストの結果は、BASFの革新的な技術、xarvio®(ザルビオ)プラットフォームの活用によるデジタルファーミングの力、そしてAgBalance® (アグバランス、国際的に認定されているBASFの持続可能性評価ツール)の活用による相乗効果を生産者が得られるようなサービスの提供につなげ、データの評価や情報に基づく意思決定を可能にして、サステナビリティを向上させていきます。
2022年、BASFは既存のお客様とバリューチェーンの協力関係を拡大し、炭素管理を網羅する新たなパートナーシップを積極的に模索していきます。
*1 https://www.basf.com/jp/ja/media/news-releases/global/2020/11/p-20-365.html
https://www.basf.com/global/en/media/news-releases/2020/11/p-20-365.html
*2国際連合食糧農業機関Emissions due to agriculture Global,regional and country trends 2000-2018
https://www.fao.org/3/cb3808en/cb3808en.pdf
※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。
■BASFの アグロソリューション事業本部について
世界の人口が急速に増加する中、持続可能な農業と健康的な環境を作り出して維持するBASFの役割はますます大きくなっています。BASFのアグロソリューション事業本部は、生産者や農業従事者、害虫駆除業者などの皆様と共にこの状況に対応しています。そのため、BASFは強力な研究開発パイプラインや、種子、形質、化学・生物農薬、土壌管理、プラントヘルス、害虫防除、デジタル農業などを含む、幅広いポートフォリオに投資を行っています。研究室や現場、事務所、生産施設に専門家チームを配し、生産者や社会、そして地球のために、革新的な考え方と堅実な行動を組み合わせ、実際に役立つ現実的なアイデアを生み出しています。2020年、BASFのアグロソリューション事業本部の売上高は77億ユーロでした。アグロソリューション事業本部についての詳細はhttp://www.agriculture.basf.com/jp または各種ソーシャルメディアをご参照ください。
■BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の 3 つを同時に果たしています。また、全世界で110,000 人以上の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2020 年の BASF の売上高は590 億ユーロでした。BASF 株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASF の詳しい情報は、http://www.basf.com をご覧ください。
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