Business & Financial News | September 27, 2021

BASFとCATL、グローバルなカーボンニュートラル目標の早期達成に向けたフレームワーク契約を締結

この資料はBASF本社(ドイツ)が 2021年9月16日にドイツと中国で発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。

 

  • 正極材と電池リサイクルに焦点を当てた協力関係
  • 両社のグローバルなカーボンニュートラルへの取り組みと、CATLの欧州における現地化戦略をサポートするパートナーシップ

 

BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)と寧徳時代新能源科技股份有限公司(Contemporary Amperex Technology Co., Limited、本社:中国、以下CATL )は、正極材(CAM)や電池のリサイクルなどの電池材料ソリューションに関する、戦略的パートナーシップを締結しました。この協力関係は、持続可能な電池バリューチェーンの構築を目的としており、CATLの欧州における現地化を支援するとともに、両社のグローバルなカーボンニュートラル目標の達成に寄与するものです。

CATLは、革新的なエネルギー技術のグローバルリーダーであり、世界中の新しいエネルギーアプリケーションに対し、トップレベルのソリューションとサービスを提供しています。また、同社初となる、欧州のリチウムイオン電池工場をドイツに建設するプロジェクトを開始しました。これにより、欧州のお客様や消費者のための現地サプライチェーンの構築を加速させていきます。

世界最大の自動車産業向け化学品サプライヤーであるBASFは、グローバルな製造・研究開発拠点を有しており、中・高ニッケル系、マンガンリッチ系、コバルトフリーの正極材の幅広いポートフォリオを含め、正極材市場で確固たる地位を築いています。BASFは欧州において、高度なプロセステクノロジー、原材料サプライチェーンの確保、生産に適したエネルギーミックス、およびサプライチェーンに沿った短距離の効果的な物流により、業界トップレベルのカーボンフットプリントを実現する正極材生産を行います。

CATLとの戦略的パートナーシップにより、BASFは、正極材および電池リサイクル分野において、世界的な電池メーカーと密接に協力することができます。その協力関係によってBASFの専門性が深まり、世界市場での地位が強化されることになります。

CATLはBASFとのパートナーシップによって、欧州に電池リサイクルネットワークと安定した原材料のサプライチェーンを構築し、サービス能力の向上を目指します。

BASF取締役のDr. マーカス・カミートは、「エレクトロモビリティにおける変革には、バリューチェーンに沿った強力なパートナーシップが必要です。BASFの正極材のリーディング・サプライヤーとしての確固たる地位と、CATLのリチウムイオン電池に関する専門知識を組み合わせることで、イノベーションを加速し、持続可能な電池のバリューチェーンを世界的に構築できるようになります」と述べています。

CATLのプレジデントである周 佳氏は、「BASFとのパートナーシップは、当社の欧州での現地化において重要なステップです。CATLの革新的な電池技術とBASFの材料に関する深い専門知識によって、世界中のお客様をサポートする能力をさらに高め、カーボンニュートラルに向けた世界的な動きを加速させることができるでしょう」と述べています。

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

 

■BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の 3 つを同時に果たしています。また、全世界で110,000 人以上の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2020 年の BASF の売上高は590 億ユーロでした。BASF 株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASF の詳しい情報は、http://www.basf.com をご覧ください。

 

■BASF の触媒事業本部について

BASF の触媒事業本部は、環境触媒とプロセス触媒の世界的なリーディング・サプライヤーです。同事業本部は、私たちが呼吸する大気の保護、生活を支える燃料の製造、先進のバッテリー材料などを含む多岐にわたる化学品やプラスチックの効率的な生産を支える技術開発で卓越した専門知識を提供します。BASF の業界をリードする研究開発プラットフォーム、技術開発への情熱、貴金属とベースメタルへの深い知識を活用することで、触媒事業本部は、独自のソリューションを開発し、顧客の成功をサポートしています。BASF の触媒事業本部についての詳細は、インターネットホームページwww.catalysts.basf.com をご覧ください。

 

■CATLについて

Contemporary Amperex Technology Co., Limited(CATL)は、新エネルギー技術革新の世界的リーダーであり、世界中の新エネルギーアプリケーションに最高のソリューションとサービスを提供することに取り組んでいます。2018年6月には、深セン証券取引所に銘柄コード300750で上場しました。SNE Researchによると、CATLは2020年、EVバッテリー消費量で4年連続世界第1位にランクされています。CATLは世界中のOEMパートナーからも広く認められています。CATLは、先端電池と再生可能エネルギーによって生成される高効率の電力システムを備えた固定および移動エネルギーシステムで化石燃料の代替を実現するという目標を達成し、電化とインテリジェント化を備えた市場アプリケーションの統合イノベーションを促進するため、電池化学システム、構造システム、製造システム、事業モデルなど4つの分野で継続的なイノベーションを行っています。詳細につきましては、http://www.catl.comをご覧ください。

 

P-21-310

Key to powerful battery materials: Precursor cathode active materials (green and brown powder), lithium carbonate (white powder) and cathode active materials (black powder).
強力な電池材料への鍵:正極材前駆体(緑と茶の粉体)、炭酸リチウム(白の粉体)、正極材(黒の粉体)
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Construction for BASF's cathode active materials plant in Schwarzheide is progressing well. The new plant will start-up in 2022.
BASFのシュヴァルツハイデに建設中の正極材工場は2022年に稼働開始予定です
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最終更新September 27, 2021