September 14, 2023

BASF、中国・湛江のフェアブント(統合生産拠点)で合成ガスプラントの建設に着工

この資料はBASFが2023年9月4日に中国で発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。

 

  • 湛江フェアブント拠点に完全統合
  • 革新的なプロセス技術で直接的なCO2排出を大幅に削減
  • 世界的規模の合成ガスプラントは 年に稼働開始予定

 

BASF(本社:ドイツルートヴィッヒスハーフェン)は、中国・湛江のフェアブント(統合生産拠点)で合成ガスプラントの建設を開始しました。フェアブント拠点に完全に統合される世界的規模の合成ガスプラントは、2025年の稼働開始を予定しています。 は合成ガスプラントにおいて独自のプロセスコンセプトを採用し、従来の合成ガスプラントよりもCO2排出量を削減することで、 のサステナビリティ目標達成に貢献します。

この最先端の設備では、 の生産フェアブントで使用される合成ガスと水素が製造されます。合成ガスプラントで採用される製造技術は、主にエチレンオキサイドプロセスの副産物であるCO2オフガスや、スチームクラッカーの稼働による余剰燃料ガスを利用して合成ガスを製造するものです。

BASFアジア太平洋地域の石油化学品事業本部のシニアバイスプレジデントであるビア・ダーバー・メータは、次のように述べています。「合成ガスプラントの技術的コンセプトは中国初となるものであり、2050年までにクライメート・ニュートラル(気候中立)を達成するという当社のコミットメントを明確に示すものです。他の技術と比較すると、これらの革新的なプロセス技術は湛江フェアブント拠点の直接的なCO2排出量を削減し、特に当社のオキソおよびエチレンオキサイド製品のカーボンフットプリントを低減するのに役立ちます。」

合成ガスプラントでは上記以外の原料も使用できるため、より安定した生産を実現します。2025年までには、再生可能エネルギーを100%利用する電力が供給される予定です。

BASFの湛江フェアブント拠点の背景情報

湛江フェアブント拠点はBASFにとって最大の投資であり、完成時には最高100億ユーロに達する見込みです。この拠点はBASFの単独責任で運営され、ドイツのルートヴィッヒスハーフェン、ベルギーのアントワープに次ぐ、世界第3位のフェアブント拠点となります。

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

 

■BASF石油化学品事業本部について

石油化学品事業本部は、BASFの石油化学をベースとしたバリューチェーンの起点となる部門です。業界最高の技術を備えた非常に競争力のあるアセットを有し、安全性、持続可能性、オペレーショナルエクセレンス、コスト競争力における業界基準となっています。6つのフェアブント拠点と複数の主要な生産拠点を持つことにより、お客様の近くにいながら、世界の化学市場において存在感を示しています。石油化学品事業本部は、会社全体の様々なバリューチェーンと幅広い業界に高品質の化学品を提供し、お客様をすべての活動の中心に据え、BASFの事業拡大に貢献しています。石油化学品事業本部のポートフォリオには、クラッカー製品、工業用ガス、アクリルモノマー、高吸水性樹脂、スチレンフォーム、アルキレンオキシド、グリコール、アルコール、溶剤、可塑剤などがあります。2022年の石油化学品事業本部の第三者に対する売上高は約106億ユーロです。BASF石油化学品事業本部に関する詳しい情報はhttp://petrochemicals.basf.com をご覧ください。

 

■BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしています。また、全世界で110,000人以上の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2022年のBASFの売上高は873億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、https://www.basf.com をご覧ください。

 

 

最終更新September 14, 2023