BASFと出光の合弁会社、1, 4-ブタンジオールの千葉工場を閉鎖
- 2020年12月に閉鎖予定
- 日本国内のお客様へのBDO供給を継続
- 引き続きBDOをBASFグループのグローバル拠点よりお客様へ提供
BASF SE(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン、以下「BASF」)と出光興産株式会社(本社:東京都千代田、以下「IKC」)の合弁会社であるBASF出光株式会社(本社:東京都中央区、以下「BIC」)は、千葉県にある1,4-ブタンジオール(BDO)の生産工場を2020年12月に閉鎖します。その後、BASFとIKCの合弁契約も解消します。
BICの工場閉鎖は、BASFがIKCと合意の上で決定したものであり、また、BASFが現在BDOおよびその誘導体に関わる資産に関してグローバルで実施している、長期的 オプションの見直しの一環です。BIC工場の従業員数は21人で、全従業員に対して、日本のIKCまたはBASFグループでの雇用機会を提供します。
BASFは、BDOおよびその誘導体の生産拠点をアジア、北米、欧州に有しており、現在BICからBDOを提供している日本のお客様に対しては、BASFグループのグローバル拠点から引き続き提供していきます。
「BASFは、BDOおよびその誘導体のリーディングカンパニーとして、今後も質の高い製品をもってグローバルにお客様をサポートしていきます。今回の措置は、お客様とBASF双方にとって長期的に付加価値をもたらす為に、競争力を強化するという、戦略の一環です」とBASFの中間体アジア太平洋地域 シニアバイスプレジデントのヴァシリオス・ガラノスは述べています。
「国内BDO市場規模の縮小、および市場での近年の石炭ベースのBDO生産拠点への投資による、アジアでの生産能力の大幅な過剰により、千葉工場を閉鎖せざるをえなくなりました。」と、BIC代表取締役社長の齋藤大と述べています。移行を円滑に進めるために、BICはすべてのお客様と連絡を取りあっていきます。
BDO、およびその誘導体はエンジニアリングプラスチック、ポリウレタン、溶媒および弾性スパンデックス繊維の生産に不可欠な化学品です。
■BASF出光株式会社について
BASF出光株式会社 (以下 「BIC」、旧出光BASF株式会社) は、BASFと出光興産株式会社 (以下 「IKC」) との67:33の合弁会社として、1, 4-ブタンジオール (BDO) の生産と販売を目的とし2003年7月1日に再編されました。工場は千葉県市原市にあり、年間生産能力は25,000トン、千葉県にあるIKCの石油化学コンビナートに統合されています。BICは、日本におけるBASFおよびIKCのBDO事業を統括しています。
■BASFの中間体事業本部について
BASFの中間体事業は、中間体の開発から製造販売までを行っており、約700種類もの中間体からなる包括的なポートフォリオを世界展開しています。提供製品のなかで特に重要性が高いのは、アミン類、ジオール類、多価アルコール類、有機酸類、スペシャリティ製品などです。中間体は、塗料やプラスチック、医薬品、繊維、洗剤、農薬の原料として使用されており、BASFの革新的な製品は、最終製品の特性の改善および、生産プロセスの効率性向上に役立てられています。BASFの中間体事業はISO 9001 認証を取得し、ヨーロッパ、アジア、北アメリカに生産拠点を展開しています。2019年の世界での売上高は約29 億ユーロです。詳細については、www.intermediates.basf.com (英語)をご覧ください。
■BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の 3 つを同時に果たしています。また、全世界で117,000 人以上の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2019 年の BASF の売上高は590 億ユーロでした。BASF 株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASF の詳しい情報は、http://www.basf.com をご覧ください。