Trade News  |  2019年7月4日

BASFの革新的なバイオポリマーソリューションが、フードバリューチェーンの循環に貢献

(この資料は BASF本社(ドイツ)が 2019年5月13日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。)

 

  • 認証済みの生分解性プラスチック ecovio®の環境配慮型アプリケーション
  • ecovio®は、有機性廃棄物の分別回収を促し、農業用マルチフィルムの土壌汚染を防止する『クローズドループ』システムを可能に

中国・広州で5月21日から24日まで開催されたCHINAPLAS 2019において、BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、ecovio®を原料としたアプリケーションを紹介しました。ecovio®は、一部バイオベースの堆肥化が可能な認証済みのポリマーで、農業における環境汚染の低減に寄与します。

ecovio®を原料とした製品は、堆肥中で完全に生分解されるため、フードバリューチェーンの循環に貢献します。製品は、有機廃棄物用ゴミ袋などのパッケージから、マルチフィルムなどの農業用途まで多岐にわたります。ecovioは、欧州ではEN13432、米国ではASTM6400、日本ではグリーンプラマーク、オーストラリアではAS4736など各国の規格に準拠しており、完全に生分解されます。

BASFのグローバル・マーケティング バイオポリマー部門の責任者であるアミール・プーラー二は次のように述べています。「ecovioは、環境に配慮した製品のための、高性能な原材料というだけではありません。特に、お客様が農業生産から消費、廃棄に至るまでのフードバリューチェーンの循環に貢献する製品を製造することを可能にするのです。」

ecovioで作られた全ての製品は、フードバリューチェーンの循環を可能にする『クローズドループ』システムの実現に寄与することができます。製品用途に応じて、畑の土壌での生分解、産業用堆肥化施設など、さまざまな使用後の分解処理方法があるため、環境面での利点をもたらし、BASFのお客様に付加価値をもたらします。例えば、食べ残しと一緒に有機的にリサイクル(堆肥化)できます。ecovioから作られたマルチフィルムは、土壌中に自然に存在する微生物によって完全に、そして生物学的に分解されるため、農業従事者は、作物残渣と一緒にecovioのマルチフィルムを地中に漉き込むことができます。

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

 

BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業部について

BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業本部は、材料のノウハウを一つに融合し、革新的でカスタマイズされたプラスチック関連製品とサービスを提供します。本事業部はトランスポーテーション、建築・建設、インダストリアルアプリケーション、消費財という4つの主要産業部門で世界的に事業を展開しており、強力な製品・サービスポートフォリオを備え、アプリケーション志向のシステムソリューションを深く理解しています。収益性と成長を促進させている主な要素は、お客様との緊密な連携と、明確なソリューション重視の姿勢です。研究開発の点でも高い能力を有しており、それが革新的な製品やアプリケーションを開発する基盤となっています。2018年、パフォーマンスマテリアルズ事業本部は、世界で76.5億ユーロの売上高を達成しました。詳細に関しては、 www.performance-materials.basf.com をご覧ください。

 

BASFについて

 

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、環境保護と社会的責任の追及、経済的な成功の3つを同時に果たしています。また、全世界で約122,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献できるよう努めています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2018年のBASFの売上高は約630億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、www.basf.comをご覧ください。

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ecovioのマルチフィルム 、堆肥中で完全に生分解され、フードバリューチェーンの循環に貢献
Last Update 2019年7月4日