November 17, 2015

BASF、アジア太平洋地域におけるイノベーションの対象範囲を拡大

(本資料は 2015 年11月9日にBASFグレーター・チャイナ(上海)で発表されたプレスリリースの和訳です。)

  • イノベーション・キャンパス・アジア・パシフィック(上海)の第 2 フェーズが始動、地域の成長産業をサポート
  • BASF のグローバル・リサーチ・プラットフォームである先進材料&システムリサーチの本部が上海に
  • 上海でのクリエータースペース・サイエンスシンポジウムに 300 人の科学者が集結

BASF (本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)はこの度、アジア太平洋地域における研究開発( R&D )の対象範囲を大幅に拡大しました。さまざまな取り組みを通してアジア太平洋地域のお客様にイノベーションをお届けします。 BASF は世界で展開している研究開発活動の 4 分の 1 をアジア太平洋地域で従事することを目指しています。

イノベーション・キャンパス・アジア・パシフィック(上海)の第 2 フェーズ

BASF イノベーション・キャンパス・アジア・パシフィックの第 2 フェーズが 11 月 9 日に始動し、中国の上海浦東(プドン)にある BASF グレーター・チャイナ本社にて 9,000 万ユーロを投じた拡張が行われました。

BASF 取締役会副会長兼最高技術責任者( CTO )である Dr. マーティン・ブルーダーミュラーは次のように述べています。「イノベーション・キャンパスはアジア太平洋地域における BASF 最大規模の研究開発センターであり、 BASF が世界に展開する研究開発ネットワークの重要な拠点です。今回の拡張により、アジア太平洋地域、そして世界のために、アジア太平洋地域のイノベーション力 が強化されることとなるでしょう。」

先進材料およびシステムに主に重点を置いていますが、今回の拡張でフォーミュレーション、ケミカルプロセス、エンジニアリングなどの分野が新たに加わります。

浦東の拠点は中国やアジア太平洋地域の活発な研究開発コミュニティと地理的にも近く、研究開発、製造、マーケティング部門で構成されており、同地域のお客 様とともにイノベーションやアプリケーションを共同で生み出す統合プラットフォームとなっています。

BASF 取締役でアジア太平洋地域を担当するサンジブ・ガンジーは次のように述べています。「新たな施設ができたことで、 BASF はアジア太平洋地域における自動車や建設、ニュートリション & ヘルス、ホームケア & パーソナルケアといった成長産業に、これまで以上に貢献できるようになるで しょう。拡張の一環として、デザイン関連の材料やサービスの分野における多様な能力を統合するため、デザインセンターも設置されることとなり、同地域にお けるお客様との積極的な連携をサポートしていきます。」

イノベーション・キャンパスの研究者たちは現地市場のニーズに応える新たなアプリケーションをすでに提供しています。同拠点で開発された新しい電柱もその 一例です。これは BASF のポリウレタンシステム Elastolit® (エラストリット)を使い、現地のお客様とともに開発されました。 フィラメントワインディング法 をもとに開発されたこの電柱は、コンクリート製の電柱に比べ、少なくとも 2.5 倍の耐風性を有していますが、 1 本につき重量はわずか 250kg と、コンクリート製の電柱の約 4 分の 1 の重さです。 2014 年、台風ラマスーンが広東省に上陸した際には、 70,000 本のコンクリート製、金属製の電柱が倒れた中、ポリウレタン製の電柱は倒れることなく、その優れた耐風性を証明しました。


BASF グローバル・リサーチ・プラットフォーム先進材料&システムリサーチの拠点を上海に設置

イノベーションは、 BASF の企業戦略「 We create chemistry (私たちは化学でいい関係を作ります)」の重要な柱です。グローバル市場で成功するには、主要地域で力強い存在感を示すことが重要です。 BASF はアジア太平洋地域における研究規模を拡張するため、 BASF が有する 3 つのグローバル・リサーチ・プラットフォームのひとつである先進材料&システムリサーチ( Advanced Materials & Systems Research )の本部を 2016 年 1 月 1 日付けで上海のイノベーション・キャンパス内に設置します。これに伴い、同プラットフォームのプレジデントである Dr. ハラルド・ラウケが、 BASF アジア太平洋地域リサーチ責任者に就任します。

化学におけるイノベーションは、アジア太平洋地域で増大する人口や急速な都市 化のニーズに応えるという点で重要な役割を果たします。上海のイノベーション・キャンパスの他、インド、日本、韓国、シンガポールの研究開発センターも資 源の効率化、食料と栄養、生活の質といった同地域の課題に対応する革新的なソリューションの開発に貢献していきます。また、 BASF はインドのナミムンバイにおけるイノベーション・キャンパスの新設に約 5,000 万ユーロの投資を行っており、 2017 年に始動します。この施設では、農業関連製品やプロセス開発、ポリマー研究に 300 人の科学者が従事する予定です。


未来の都市生活に向けたソリューションを議論する、ハイレベルなサイエンスシンポジウム

BASF の研究活動における成功要因のひとつが、 600 を超える大学や研究機関、企業と連携してコ・クリエーション(共創)を追求するグローバルネットワークです。今週、 BASF が都市生活をテーマとして主催するハイレベルなコラボレーションイベント、「クリエータースペース・サイエンスシンポジウム上海」に、 300 人の著名科学者たちが集結します。ブルーダーミュラーは以下のように述べています。「世界中の科学者、起業家が集まり、持続可能な都市生活の重要な側面を 検討し、水管理、モビリティ、建物、生活の質を全般的に高めるソリューションを導き出します。このグローバルイベントは 2015 年 11 月 10 日、 11 日に開催され、 BASF が 150 周年を記念して主催する 3 つのグローバルなサイエンスシンポジウムの最後を飾ります。クリエータースペース・サイエンスシンポジウムでは、ノーベル賞受賞者のジャン-マリー・レー ン教授が特に中国に重点を置きながら、都市生活の課題に対応するためのソリューションについて話をする予定です。


BASF について

BASF (ビーエーエスエフ)は 2015 年、創立 150 周年を迎え、これまで以上に化学でいい関係をつくっていきます。製品ラインは、化学品、プラスチック、高性能製品、農業関連製品、石油・ガスと多岐にわ たっています。 BASF は、世界をリードする化学会社として、経済的な成功、社会的責任、そして環境保護を同時に実現しています。また、 BASF は科学とイノベーションを通して現代社会や将来のニーズを提示しながら、ほぼすべての産業のお客様を支援しています。 BASF の製品とソリューションは、資源の確保に貢献し、栄養価の高い食品を提供するとともに、生活の質の向上に寄与しています。 BASF は「私たちは持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります」を企業目標に掲げ、これらの活動を実施しています。 2014 年の売上は約 740 億ユーロで、従業員数は約 11 万 3000 人です。 www.basf.com(英語)、newsroom.basf.com(英語)、www.japan.basf.com(日本語)をご覧ください。

BASFイノベーション・キャンパス・アジア・パシフィック内に新たに建設された研究開発施設

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BASFイノベーション・キャンパス・アジア・パシフィックの第2フェーズ始動を祝したセレモニーにて

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最終更新November 17, 2015